羽毛布団の選び方

本当に良い羽毛だけが与えてくれる、安らかなぬくもりを感じていただくために、 徹底的に洗浄し尽くすことにこだわっています。見えない部分だから、フランスベッドは安心して使える商品をつくります。

羽毛ふとんの選び方

高いものから安いものまで沢山ある羽毛布団。どんなものを選んだらいいのでしょう?

水鳥の種類 グース&ダック
  • 羽毛ふとんに使われる羽毛には、水鳥の種類によってグ-ス(ガチョウ)とダック(アヒル)があります。
    1. 生体としての鳥の体型がグースの方がダックより大きいため、比例してダウンボールが大きく、かさ高性に富んでいる。
    2. グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細くて柔らかく、ドレープ性に富んでいる。
    3. グースの方がダウンの羽枝にコシがありダウンが壊れにくい。
    4. ダックに比べグースの方がダウン同士が絡まってだんごになりにくい。
ダウン&スモールフェザー

羽の形状によってダウン、フェザーに分けられます。
例えばダウン90%・フェザー10%という表示は、羽毛ふとんの中のダウンとフェザーの混合による重量比率を表しています。通常、ダウン率が50%以上のものを羽毛ふとん、50%未満のものは羽根ふとんと呼んでいます。

◆ダウン
胸から腹部にある綿毛をダウンと呼び、比熱の大きな空気を多量に含み、優れた保温性を発揮します。

◆フェザー
腹部などに生え、柔らかい羽軸をもつ小羽根で、弾力性と透湿性はダウンよりも優れています。

かさ高比較高品質の羽毛は、同じ重量でも嵩が高い。

フランスベッドでは独自のFES規格に従って厳しい品質検査を行っています。

羽毛の産地

羽毛は、冷たい水から身を護るための性能を備えています。従って厳しい寒冷地ほど一般的に羽毛は良質といわれています。また、機械で摘みとられたものよりも、手で摘みとられたものの方が保温性に優れています。フランスベッドではポーランド・ハンガリー・カナダ産の厳選した羽毛を使用しています。※一部の商品を除く。ご購入時にお確かめ下さい

羽毛布団の特徴

羽毛は空気を多量に含んでいるので布団のかさ高性に富み、かなりのボリュ-ムを 感じるものでも軽く、保温力にも優れています。
羽毛ふとんは体にフィットするドレ-プ性に優れていることから、寝返りを打っても寝床内の 暖かい空気を逃さず、冷気の侵入も防ぎます。
羽毛ふとんは透湿性に優れているため、他のふとんほど睡眠中の発汗による蒸れも感じられず、 爽やかな肌触りを保ちます。ただし側生地の素材よって多少異なります。
羽毛ふとんは弾力性に富み、回復率も高いことからヘタリ少ないです。
収納の際に小さく圧縮しても、ふとんをほぐしながら空気を含ませれば元の状態に復元できます。

羽毛布団の良いところ

掛けふとんの条件としては、軽くて柔らかく保温性が高いもので、さらに寝返りを打ったとき肩から熱が逃げないよう体にまとわりつく、ドレープ性も重要な要素です。
また体から出る湿気を発散させる吸湿性・放湿性・透湿性も求められます。

吸湿性・放湿性・透湿性

羽毛は透湿性に優れていますが、羊毛や綿に比べて吸湿性と放湿性は高くありません。 透湿性に優れた素材として他には絹があります。綿や羊毛は吸湿性に優れているものの、放湿性が低くいため干さないと吸湿性は回復しません。
羽毛は吸湿しないで湿気を通しますから、天日に干す必要がないので手入れが簡単です。

フランスベッド羽毛布団の特徴

きれいな水

一貫生産体制を敷くフランスベッド羽毛工場が建つ静岡県掛川市。 遠州地方に染み湧く水は羽毛の精製に適したきわめて軟水。 工場裏手に広がる小笠山を通して自然濾過された天然の湧き水を使用しています。

良質な原毛

主力羽毛の産地は、 ポーランド、ハンガリー、カナダなどいずれも良質な水鳥が育つ寒冷地域の国々です。 私たちは、中でもふっくらと十分に成熟した羽毛だけを使用します。月2回送られる羽毛サンプルにより、厳重な品質管理からフランスベッドの羽毛布団が生まれています。リストに記された品質表示だけでは分からない、 目と手触りで確かめる品質があります。ひとつは羽毛の色。 劣化がはじまった羽毛は黄色みが強くなり、 余分な油脂や不純物は羽毛特有の臭みの原因になります。 またダウンボール一つ一つの大きさも重量表示だけでは分かりません。

【安価なダウンとの違い】未成熟ダウンに含まれる余分な油分は、品質劣化を早め、羽毛特有の獣臭の原因にもなります。対して十分に成熟した羽毛は適度に油分が抜けた、いわばまろやかな状態。ふっくらとダウンボールが開く、この理想的な状態は特に品質が良いとされています。自分たち自身で納得できる羽毛でなければ、皆様に提供する資格がないからです。

洗浄・品質

成熟に達したダウンボールは芯が太く球状に大きく開き、 いわば暖気を閉じ込める準備をしています。 世界から届く羽毛の多くはすでに現地で数回に渡り洗浄されていますが、 私たちの場合、自社での洗浄工程を決して省くことはありません。

一度の洗浄に使用する水は、洗浄効果が最も発揮される50~60℃に保たれた軟水32t。洗浄2回、6回以上に渡って入念にすすぎ、油分を約0.5%まで落とし理想的な状態に仕上げます。仕上げに冷却することで、洗浄や熱処理では排除できなかった微生物を取り除きます。

【安価なダウンとの違い】

安価な羽毛製品の多くは、洗浄工程の手数を省くことにより生産コストを抑えています。

羽毛研究所・試験

工場に併設された試験室。 ここでは毎日、出荷される羽毛製品が私たちが考える安心・安全の基準を満たしているか、 上質な使用感を生み出す品質に達しているかを検査しています。 そのひとつ「清浄度試験」は、 洗浄~加工を終えた羽毛の試験液を透視度計に入れ水の透明度を測るもの。 その手法は河川の水質検査等とまったく同じやり方です。 万が一透明度が基準に達しない場合は洗浄工程を改めてやり直します。 JOORYUブランドは一般に考えられる基準より一層厳しい独自の品質基準を設けています。 これまでの常識は一旦リセットし、徹底的にメーカーとしての責任を果たしたいと考えています。

検査1 ダウン率検査

良質な原毛であってもダウン率にバラツキが生じる場合があります。その混率を厳密に試験し、ダウン率を決める選別工程を調整します。

検査2 清浄度試験~酸素計数試験

洗浄~加工後の羽毛を溶かした水の透明度を測ります。JOORYUでは1度の羽毛洗浄に50~60℃の軟水を32t使用し、2回洗浄、6回以上すすぐことで洗浄度の高い羽毛を精製しています。また同じ水に含まれる異物や成分構成を検査し、十分な洗浄がなされているか判断します。

検査3 かさ高試験(ダウンパワー)

日本羽毛製品協同組合が定めるJIS規格のかさ高(ダウンパワー)検査を自主管理の一環として行っています。

検査4 通気性試験

羽毛品質維持のためには側生地の通気性が高いほど効果的です。中身の羽毛が漏れ出ない限界を探り側生地の張りを調整します。

検査5 ドレープ試験

ふっくらとした羽毛の感触をダイレクトに伝える側生地のドレープ性能。肌あたりの心地よさを専用テスターで試験します。

品質保持

右に並ぶのは、過去10数年分の精製された羽毛のサンプルです。 一年につき一つではなく、洗浄前や精製工程の途中のものなど 様々な状態で大切に保管しています。 万が一、私たちがご提供する製品にお問い合わせがあった場合、 直ちに原因を追求し対策を行えるトレーサビリティ管理。 ひとつの工場で最後まできちんと仕上げる一貫体制だからこそできる 充填羽毛の長期5~10年保証。

フランスベッド羽毛ふとんの基準

 

Imperial down
インペリアル

Excellent down
エクセレント

Special down
スペシャル

羽毛産地 ポーランド
ハンガリー
カナダ産
ポーランド
ハンガリー
カナダ産
その他選定産地
ダウン比率 95%~ 90%~ 90%~
水鳥種類 グース グース ダック
ダウンパワー 400dp~ 370dp~ 350dp~
精製・洗浄・生産 静岡工場 静岡工場 静岡工場
羽毛加工 制菌・防ダニ 制菌・防ダニ 制菌・防ダニ
保証期間 充填物羽毛10年保証
(側生地3 年保証)
充填物羽毛10年保証
(側生地3 年保証)
充填物羽毛10年保証
(側生地3 年保証)
キルティング仕切りテープ 一枚仕切り 一枚仕切り 一枚仕切り
側生地加工 抗菌防臭または制菌 抗菌防臭または制菌 抗菌防臭または制菌
ゴールドラベル
日本羽毛製品協同組合認定マーク
プレミアムゴールド(440dp~)
ロイヤルゴールド(400dp~)
エクセルゴールド(350dp~) エクセルゴールド(350dp~)

※1 ダウンパワーとは、ふとんの中の羽毛のふくらみを1g当たりの体積(cm3/g)で示したものです。
※2 一部商品につきましては、特定部分に限り複数枚の仕切りテープを使用しています。
※3 絹・絹混生地等、特殊な素材は除きます。

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